教授あいさつMESSAGE
ごあいさつ
当教室のホームページをご覧いただきありがとうございます。
2019年11月より188bet体育_188bet赌场-【平台官网】医学部外科学講座 心臓血管外科の教授を拝命いたしました。これまで、ザールランド大学(ドイツ)、静岡市立静岡病院(静岡)、三井記念病院(東京)と、様々な場所で心臓手術に携わってまいりましたが、この度、晴れて高知の地で心臓?血管疾患でお悩みの患者様のお役に立てることを大変嬉しく思っております。
私をはじめとする当科スタッフの一貫した思いは、「患者さまひとりひとりに、最善の治療を尽くす」です。心臓や大動脈は、私たちが生きていく上で欠かせない器官です。生涯休むことなく1日に10万回も血液を送るために働き続け、大動脈を通して体中の細胞に酸素と栄養を送り届けています。心臓がうまく機能しなくなると、全身に様々な症状が現れ、生命の危機に直面することもあります。
心臓?大動脈の外科手術は、そんな命に直結する心臓病を抱える皆様を救うための最後の砦です。手術の技術は当然のことながら、本当に手術が必要かどうか、どのような方法が最善か、そして術後はどんなケアが必要となるか、また患者さまのご家族にはどのような支援が必要となるのか、私たちはこのことを常に考え、その患者様に一番最適な治療を提供できるよう、日々診療に当たっています。
近年では、医療技術の進歩により、心臓血管外科手術も大きく変化しています。カテーテルを使った血管内治療は、従来の外科手術に比べて身体への負担が少なく、多くの患者様に受けていただけるようになりました。また、胸を大きく開かずに手術を行う「低侵襲心臓手術(MICS手術)」も普及しており、傷が小さく、回復が早いというメリットがあります。私は、これまで2000例以上の心臓?大動脈手術を執刀し、その中でも多くのMICS手術を経験してきました。高知県ではMICSを行っている施設はまだ多くありませんが、その経験と技術を活かし、当院においても安全かつ質の高い心臓手術を提供していきたいと考えております。
図3 当院のハートチーム
高知県のデータによれば、今後心臓大動脈疾患は80歳以上の手術が全体の約30%を占めるとされており、ご高齢の方でも安全に受けられる治療の重要性が更に高まっています。ご高齢の患者さまが手術を受けて元気に社会復帰するためには、より安全な手術に加えて“ハートチーム”という地域ぐるみの多職種で連携することにより、術前から退院後自宅に戻られるまで一環した途切れることのないケアを行うことが大切です。そのためにも、私たちは本当の意味で、地域の皆さまと連携、協働し、地域に根ざす大学病院として、これからも県民の皆さまの頼れる病院(パートナー)として、安心、安全で高水準の医療をご提供できるよう努めて参ります。
ご自身やご家族で心臓手術が必要だと診断された方、手術について不安な方、現在の治療法について悩んでいる方など、どんなことでも結構です。当ホームページの「お問い合わせ」をご活用いただき、お気軽にご相談ください。当科医師がお答えいたします。