キャリア形成についてもっとも重要なことをおつたえします
188bet体育_188bet赌场-【平台官网】医学部消化器内科学
教授 宮地 英行 Hideyuki Miyachi
今、あなたはどんな医師になろうと考えていますか?
どのような医師人生(キャリア)を思い描いていますか?
このページをご覧いただき、ありがとうございます。自分の進路を真剣に考えているからこそ、ご覧いただいていると思います。
医学部に入った頃に思い描いていた「理想の医師像」――
今振り返ると、少しずつ考え方が変わってきた方も多いのではないでしょうか?
初心を貫くことは素晴らしいことですし、経験を重ねて価値観が変わること、自身が変化することもまた健全な成長の証です。それらの調和こそが、これから始まる医師人生にとってかけがえのないものとなるのではないでしょうか。
いきなりですが、ここで、キャリア形成について、もっとも重要なことをお伝えします。
キャリア形成には「タイミング」が極めて重要です
若いうちに、集中して「土台」を作ることが大切です
将来、どんな働き方をしたいとしても、医師としての「土台」をつくる最も大切な時期は、初期研修から専攻医の最初の数年間です。
この時期をどう過ごすかが、その後の選択肢や可能性を大きく左右します。
たとえば――
- ? 幅広い診療能力を身につけたい
- ? 専門医や指導医を取得したい
- ? 学問や研究を極めたい
- ? 将来は開業したい
- ? 救急対応に自信を持ちたい
- ? 学位を取り、医学博士になりたい
- ? 海外でのキャリアを目指したい
- ? 将来は開業したい
どの目標であっても、その基礎となる力と実績を築くには、「若いうち」に集中して取り組むことが重要です。
専門医や指導医の資格、学位、学会発表や論文――
こうした成果や業績は、年齢を重ねてから目指そうとすると、想像以上に時間や労力が必要で、決して1人でできるものではありません。
だからこそ、最も吸収力があり、エネルギーに満ちたこの黄金期に、できるだけ多くの経験を積み、効率よく成果や業績を積み上げることがポイントになってきます。
多くの学会資格では、申請に使用できる学会発表?論文が「5年以内」という条件があることをご存じでしょうか?何年もかけて少しずつ学会発表をして論文を書いて、ベテランになってから専門医や指導医を取るのではありません。
今の若いうちに、「5年以内」に集中して、学会発表をしたものを論文化して、専門医や指導医、評議員、学位の取得に直結させることが、ほぼ必須です。そのタイミングを逃してしまってから、立派なキャリアを形成することは実際には難しいと思われます。
実地臨床 × 学問的アプローチ = 真の実力
私たちが強くおすすめしたいのは、臨床だけでなく学問的な活動にも並行して取り組むことです。
学会発表や研究を通じて得られる視点や考え方は、広い視点で論理的に(時には批判的に)ものを考えるトレーニングとなり、病態や治療をより深く理解する手助けとなり、自分の幅を大きく広げてくれます。
「学問的好奇心?向上心が刺激され、医師として最も充実した時期だった」
「技術的にも、自分が最も成長した」
「一番楽しくて面白かった!」
専門医や学位を仲間とともに取ろうとしていた時期を、そう振り返る先生が、私たちの周りにもたくさんいます。
特に大学病院では、複数の関連病院をローテートしながら、実践的な臨床経験を積むことができます。同時に、学会発表や研究も、指導体制のもとで無理なく取り組むことができる環境が整っています。先輩や同僚、後輩という出会いを大切にして、仲間から深く考えることも学んで、「チームの力」を借りつつ最小限の努力で最大限の成果を上げることで、「真の実力」がある医師になることができます。
「医局に属さなくてもよい」と思っていませんか?
医局から離れたとき、初めて本当のメリットを実感する
皆さんの中には、
- ?「専門医があれば十分」
- ?「医局に縛られず自由にしたい」
- ?「医局の歯車として利用されたくない」
- ?「研究や学位なんて意味がない」
- ?「早くから儲けることを考える方が賢い」
という声を耳にすることもあるかもしれません。
ですが実際には、自身が医局を退いて独立したとき、知らない土地で働くとき、大きなトラブルに直面したときに、「盾や鎧」として自分を守ってくれるのが、医局の仲間とのつながりや、資格?学位などの実績と、自身の実力です。
若いうちは、入院患者担当ができて、当直もできるので、どこの病院でも大歓迎されて、そこそこの給料で働かせてもらえるでしょう。専門医くらいを取っていれば、あとは上司が守ってくれるので、今は、その「盾や鎧」のありがたさを実感できないかもしれません。
しかし、歳を経るとそれなりのポジションにつくことが求められますので、希望する病院で働き続けられるとは限りませんし、いつまでも上司がいて自分を守ってくれる訳でもありません。
ある程度のベテランにさしかかって、その「盾や鎧」の重要性を痛感する場面が、必ず訪れます。もしそのときに、深い考え方を伴った知識や真の実力があり、それを社会的に担保してくれる実績(経歴や資格)があれば、「後半の医師人生」を、何の制約を受けず「自由に」進むことができるでしょう。「手っ取り早く稼げるようになる」という甘い誘いも増えているようですが、どの分野でも、しっかりと勉強して実力をつけた者が生き残っています。
1人ひとりの患者さんや仲間との出会いを大切に、人間として医師として、しっかり学ぶことこそ、本当のキャリア形成につながります。簡単に手に入る目先のものにとらわれず、将来の本当の実力に今から投資してください。
ここには “旬”の時期を、最大限に活かせる環境と、
ともに学び、成長し、達成感を分かち合える仲間がいます
当科には、肝?胆?膵?食道?胃腸疾患や内視鏡診療など、内科医として消化器内科医として内視鏡医として、幅広い疾患に対応できる仲間がいます。専門医?指導医?評議員や学位の取得はもちろん、本当の実力を身につけることができます。
時短勤務をしながら育児と大学院生を両立する先輩もいます。さまざまなライフ188bet体育_188bet赌场-【平台官网】と両立しながら、将来の多様な働き方にもつなげられます。
188bet体育_188bet赌场-【平台官网】医学部 消化器内科学教室は、皆さんが「自由に」やりたいことに挑戦し、理想の自分へ向かって進むことを全力で応援します。
あなたの医師人生の第一歩を私たちと踏み出してくれる気持ちが少しでもあれば、どうか遠慮なく、一度見学に来てください。