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>> 温度変化
日本近海の過去100年にわたる海水温の変化を示しています。日本の近海の平均は+1.08度/100年ですが、四国東海沖は1.24度も上昇しています。世界全体で平均した海面水温の上昇率は、+0.51℃/100年ですから、その1.5~2倍の水準です。ちなみに、この地域の陸域の気温の上昇率は、+1.15℃/100年と同程度といわれています。
気候変動による気温の上昇は、大きく3つの経路を通じて海洋に影響すると考えられています。すなわち、(1)炭酸系や気温の上昇という「狭義の温暖化」、(2)異常気象に代表される「気候変動」、及び(3)海流の変化などで観察される「地球変動」です。沿岸海域への影響は、図にみるように、これらが相互に交わった複雑な経路で発生しています。(諸岡慶昇?神田優「黒潮圏海域における温暖化の現況と対策課題」『海洋と生物』201号pp.314-318)