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Case.6
興味?関心があることに、まずは一歩踏み出す勇気を!

藤井 千江美
Chiemi Fujii
所属
188bet体育_188bet赌场-【平台官网】 医学部看護学科 基礎看護学講座(執筆当時)
略歴
早稲田大学中退後、国内そしてスイス(2年間)?南アフリカ(6年間)で旅行会社に勤務。40歳で看護師となり三重大学医学部付属病院で1年間勤務した後、イギリスで熱帯医学を学ぶ。その後、JICAシニア海外ボランティアとして2年間ボツワナでエイズ対策に従事した後、JICA保健専門家として3年間シエラレオネで保健行政能力強化プロジェクトに従事。
帰国後、大阪大学大学院人間科学研究科に進学し国際協力について学びながら、ブルキナファソで村人と共にモリンガを使った地域産業作りに取り組む。2019年からはNPO法人HANDSのもとで、シエラレオネでモリンガを使った子どもたちの栄養改善に取り組んでいる。2020年から現職。
  • 01
    研究者に進んだきっかけ

    JICAの仕事終了後、非常勤講師で国際協力?国際看護学を教えながら、ブルキナファソとシエラレオネでモリンガを活かした地域産業作りと栄養改善に取り組んでいましたが、今後アフリカ諸国に活動を広めていくためには、きちんとデータをとり国内外で発表していく必要性を考え、教育?研究に携わるようになりました。
  • 02
    研究の魅力について

    大学院では、シエラレオネで村の診療所看護師さん、伝統的産婆さん、そして3歳までの子どもを持つお母さんたちに、そして現在の研究では、シエラレオネの12か所の小学校の児童と保護者にインタビュー調査を行いました。村々を歩き地元の人々の暮らしを肌で感じながら話を聞くことができるインタビュー調査が、私にとっては地元の人々をより深く知ることができる一番楽しい時間です。
  • 03
    現在の研究および生活

    20代にバックパッカーで世界を旅していましたが、その時に偶然の出会いと出来事でサハラ砂漠縦断後に西アフリカの国々を訪れ魅了されました。それから30年以上にわたり、いろいろな立場でアフリカと関わっています。現地の人々の暮らしを少しでも知りたいと約3ヶ月間水も電気もないアフリカの村で暮らしたこと、アフリカで旅行の仕事がしたいと6年間南アフリカで過ごしたこと、そしてアフリカで保健医療の仕事がしたいと看護学校に入学し40歳で看護師になり、その後のアフリカでの経験など、全ての経験が現在の研究?活動につながり役立っていると思っています。「私たちがいなくなってもアフリカの人々が継続していけるような栄養改善と地域雇用のしくみ作り」を念頭において、これからも地元の方々と協力しながら、研究と活動に取り組んでいきたいと思います。
  • 04
    今取り組んでいる研究

    シエラレオネは、平均寿命60歳、約9人に1人の子どもが5歳までに亡くなっています。その背景には、貧困などで栄養状態が悪く感染症などへの抵抗力の低下が原因の一つとして考えられています。そこで、葉に多くの栄養素を含むモリンガを、特に開発途上国で活用することが推奨されています。しかし、具体的にどうすれば持続可能なかたちで地元の人々がモリンガを摂取できるのかを示した研究がありません、そこで、シエラレオネで現在12か所の小学校の校庭で、先生と生徒、そして地域住民が協力してモリンガ菜園を作り、そこで収穫できたモリンガ葉と野菜を学校給食に加えるしくみが、どれくらい栄養改善に効果があるかを示すために研究を行っています。
  • 05
    研究に携わる仕事を目指す
    若い方へメッセージ

    何でもいいですので、自身が興味?関心があることに、まずは勇気を出して一歩踏み出してほしいなと思います。順調に進まないことも多々ありますが、やりたいという気持ちとともに諦めずに努力を続けていると、ある時突然、不思議な出会いや出来事で一歩前に進めます。1回の人生、後悔のないように、自身のやりたいことを楽しみながら、一歩踏み出す勇気と努力を続けていってほしいと思います。
  • 06
    日常で大切にしている時間

    大好きなアフリカでの活動と研究に少しでも長く携わることができるように、健康を維持することを一番大切にしています。日常生活では、毎朝仕事に行く前に1時間のウオーキングと15分間のヨガ?ストレッチ、バランスのとれた規則正しい食事、23時には寝ること、そして週末は山登りや自然の中へミニ旅行して、自然と触れてリフレッシュするようにしています。
Time Schedule

1日の過ごし方

  • 6:00
    起床後、約1時間ウオーキングとヨガ?ストレッチ。
  • 7:00
    朝食?準備
  • 8:50
    ~
    12:00
    授業
  • 12:00
    昼食
  • 13:00
    翌日の授業の準備
  • 16:00
    研究
  • 19:00
    帰宅、夕食
  • 20:00
    テレビを見たり、新聞を読む。
  • 21:00
    英語の勉強
  • 22:30
    入浴
  • 23:00
    就寝