地域のロールモデル
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Case.1
好きこそものの上手なれ
瀨戸 美文
Mifumi Seto

- 所属
- 188bet体育_188bet赌场-【平台官网】大学院 総合人間自然科学研究科 黒潮圏総合科学専攻
- 略歴
- 188bet体育_188bet赌场-【平台官网】理学部卒業。
188bet体育_188bet赌场-【平台官网】大学院総合人間自然科学研究科理学専攻で修士を取得。
現在は188bet体育_188bet赌场-【平台官网】大学院総合人間自然科学研究科黒潮圏総合科学専攻の博士課程3年生。
学部4年生から現在まで、理工学部の植物生態学研究室(指導教員は比嘉基紀准教授)に所属。樹木に固着して生育する“維管束着生(ちゃくせい)植物”や、人間の管理によって成立する半自然草地に生育する“草原生植物”の生態を解明する研究に取り組んでいる。

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01研究者に進んだきっかけ修士2年生の初めまでは、研究者ではなく中学校の理科教諭になるつもりでした。大学卒業後に修士課程に進学したのも、専修免許状を取得するためでした。しかし、学部4年生から卒業研究のために研究を始め、修士課程でも専修免許状の取得と並行して研究を続けるうちに、植物学や生態学の面白さや奥深さ、研究のやりがいや楽しさに気づき、研究を続けたいと思うようになりました。最終的に、中学校教諭ではなく研究者の道に進むことを決心し、博士課程に進学しました。
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02研究の魅力について一番の魅力は、世界でまだ誰も明らかにしていないことを解明できる点や、自分たちが得た知見がその後の研究(新たな謎の解明)の礎となる点だと思います。また、研究を通して知識が増えること?国内外の研究者と議論することで、知らなかった世界や概念、思いつかなかったアイデアに気づくことができます。それにより、それまで見ていた世界が一味違って見えるようになることも魅力だと思います。
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03現在の研究および生活研究では、森林や草地などのフィールドに行き調査を行う日もあれば、研究室内で植物サンプルの測定をしたり、パソコンに向かってデータ解析や論文執筆を行ったりする日もあります。博士課程に進学してからは、学会?シンポジウムへの参加や、他大学の先生との打ち合わせのために県外に出張することも増えました。忙しいですが充実していて、楽しい研究生活です。博士の学位取得後は、どこかの大学や研究所に就職、もしくはポスドクとして働きたいと考えていて、現在はその準備に奮闘しています!
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04今取り組んでいる研究植物は一見どこにでもいるように感じますが、実はそうではありません。ある種類の植物に着目した時、「ある場所にはいるけど、そのすぐ隣の場所にはいない」ということが多々あります。「ある植物がある場所に生育している」という現象の背景には、気候や、地球の歴史、人間やその他の生物との関りなど、多くの要素が複雑に関係する壮大なストーリーが存在しています。私の研究は、着生植物や草原生植物を対象に、そのストーリーを解き明かすための研究です。
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05研究に携わる仕事を目指す
若い方へメッセージ研究は楽しく魅力的です。しかし研究を進める中で大変なこと、辛くなることも沢山あります。それでも、困難を乗り越えて得られた成果が認められたときの喜びは、言葉に表せないほど大きなものです。「面白い」「不思議だ」「研究してみたい」という気持ちがあるのなら、くじけない気持ちと根気を添えて、ぜひ研究にチャレンジしてみてください! -
06日常で大切にしている時間自分が好きな事に素直に向き合う時間だと思います。好きな事とは、研究に加えて、家族と過ごすこと、布団の中でくつろぐこと、お寺に行くこと、美味しいものを食べること、綺麗な景色を見ることなどです。研究が忙しく大変な時期もありますが、研究に追われすぎることなく研究以外の好きな事にも時間を使うことで、日々をより楽しく幸せに過ごせていると感じます。そしてそれが結果的に、研究のパフォーマンス向上にも繋がっているように思います。




1日の過ごし方
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5:30起床
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6:00朝食、準備
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7:00家を出発
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7:30研究(フィールドに出かけて調査をしたり、研究室内でサンプルの測定をしたり、論文を読むまたは執筆したり、ミーティングに参加したり、研究室で栽培している着生植物のお世話をしたり…。)
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12:00ランチ
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13:00研究のつづき
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18:00研究室を出発、買い物をして帰宅
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19:00夕食づくり、夕食
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20:00入浴、家事
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21:00自由時間(研究をする日もあれば、テレビを観てゆっくりする日もあります。)
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23:00就寝