日本の猛暑を退避して冬のメルボルンへ

初の南半球、そして初のオーストラリア。しかしメルボルンの市街地しか知りません!野生のコアラやカンガルーにも、エリマキトカゲにさえ会えなかった。出張とはこういうものです。
日程: 2006.8.26-2006.9.1
とりあえず思い出して書き出してみます。

第一印象
町並みや道路の雰囲気はほぼ合衆国と重なるにもかかわらず、左側通行、そしてQueens English。オーストラリアはそういうところかと思いました。しかしオージー英語は慣れないと聞き取りにくい。メルボルンの人口はシドニーについで多いですが、国際空港はこじんまりとしていて、理解しやすいです。でもやはり食料の持込には厳しい。すべての食品は申告が必要です。僕はパンを持っていたので申告しましたが、「あ、問題ないよ」のひとことでちらっとパンを見て終了。残りの荷物は全く検査なし。一方、知り合いの話によると、あまり深刻に考えずに食料なしのレーンにいたら、各人の荷物はX線にひとつづつかけられ、知り合いの荷物のなかのサンドイッチの間の薄いハムが識別されてしまったらしい(どうやってわかるのだろう??)。それを契機に中身を開けられおやつとかガムとかとにかく全部発見されて、「罰金だぞ」といわれたらしい。ちなみに対象食料を放棄することで罰金は取られなかったらしいが。
はれて空港ロビーへ出て早速ATMでキャッシング。知り合いの助教授がハワイにいる元学生(そして僕のPD時代の同期)の到着を待つということで、私もお供。しかし全く出てこない。ついに諦めかけたところでなんとか会うことができたが、話を聞くとLost Luggageらしい。それも何人も。どうやらハワイの空港に荷物が置き去りになっていることが判明。乗換えで不明になることはよくあるけど、出発の空港で荷物が載らないなんてことがあるのですね。ということは直行便といえど荷物の不着があるということか...(そしてその後、ロンドンヒースロー空港発のメルボルン便も同様にヒースローで置き去りになった荷物があるという事実を目の当たりにした。それも一番重要なポスターが。)みんなでタクシーに乗って新鮮だったのは、トラムの線路があるところは右折が変則的。説明するのは難しいが、交差点の右側ではなく、左側前あたりに車を止めて、直進信号が赤になるのを辛抱強く待ち、赤になると同時に右に急ハンドルを切って右折するのです。たぶんトラムが詰まらないようにという配慮だとは思うが、日本だとそういうルールはありませんね。右折が多くて交差点に溢れるという事態はおこるのでしょうか。もっともここ南国でもいつ路面電車が来るかとびくびくしながら右折していますが。
そしてショックだったのは、デイパックの肩紐の下の部分が裂けて中身が見えそうだったこと。10年近く使っていたLLBeanだったんですが、仕方ないですね。もちろん修理してもらいますが、次の購入も考えなければ。

メルボルン市街地
トラムと呼ばれる市電が整備されており、移動はかなり楽です。ちょっと切符をどこで買うかがわかりませんでしたが、実はコンビニで売っていることが判明。セブンイレブンがいくつもありました。でも品揃えは日本とは比べ物になりません。東洋人の姿も多く(たぶん中国系の人だと思いますが)、日本人が一人歩いていてもまったく違和感はありません。物価は日本より高い印象。とくにヨーロッパではパンとかコーヒーとかはかなり安いですが、それとは違って割高です。治安は日本よりもいいという声もあり、そうかもしれません。市街地は南に向かって緩やかに下っていますが、基本的には碁盤の目のような道路です。そして市街地の南には川が東西に流れています。郊外にはワイナリーがいくつかありますが、トラムではちょっと不便かもしれません。メインストリートはその碁盤の目の中心部ですが、列車や空港バスの発着は西端のスペンサー駅からです。

食事
オーストラリアはBBQの国ということであまり名物はありません。味付けは甘目が好みのようで、中華街の四川料理の味付けもかなり甘め。ワインもシラー種が多く、僕にはちょっと甘くて物足りませんでした。でもブドウ畑は郊外に結構あり、ツアーも出てます。
それから寿司バーをよく目にしました。代々木とか書いてありましたね。日本を含めたアジアはブームなのでしょうか? カンガルーのお肉を食べましたが、味はビーフみたいでした。ただかなり割高みたいです。
気候
8月末だったので向こうは冬。朝の通勤のころは10度、昼は20度を少し越えるあたりでした。日本の冬と比べると本当に過ごしやすいです。ヨーロッパの冬のように朝8時から午後4時ぐらいの短い日照時間、ということはなく、それは日本に似てますね。
そして帰国
本日は朝から夕方まで機上のひと。往路は夜発朝着だったので寝ている時間を有効に使えたのですが、復路は活動時間は機内ということになります。5時おきで6時にチェックアウト、トラムと15分おきのスカイバスを乗り継いで7時過ぎに空港に到着。空港は小さめで免税店も小さめ。朝早く飛び立つ国際線が多いのでロビーは混んでいましたが出国審査を終えると問題なし。間際のお土産を買って、あさごはん代わりにスムージーを飲んで(やっぱり相当甘い!)ゲートで村上春樹を熟読。今回知り合った若手研究者と、オーストラリア紹介のテレビで見た大麦若葉の青汁飲みました。その味は...まさに草。でもまあなんとか飲みました。健康にはよいらしい。
機内ではMI:3を見れましたが派手すぎてやっぱり一作目にはかなわない印象。となりの高校生は日本に3ヶ月留学するといっていて、うらやましい限り。Coolを連発していたところをみると、日本の高校生のちょべりばとかにあたる言葉か?(すでに死語?)
予定到着時刻より1時間近くはやく成田に到着し、成田エクスプレスを利用して蒲田の定宿へなんとかたどりつきました。やっぱり日本は蒸し暑い。夕方だったので気温はあちらの最高気温と同等ですが、やっぱりこちらはTシャツですね。コートを持っていると変な人に見られそう。
夕食は宿の近くのラーメン屋くうかい、なかなかおいしかったです。最近ずっと飲みすぎていたので夜はアルコールは無し。そして無事に東京の人ごみの一員となりました。