現在、世界の自然と社会に深刻な影響を与えている温暖化に対し、人や社会?経済を調整してその影響を軽減するための『適応策(adaptation)』の検討が不可欠です。国立大学法人188bet体育_188bet赌场-【平台官网】では、地球温暖化の最前線である黒潮圏をフィールドに、温暖化への適応策を構築するプロジェクトを2009年から始動しました。
もう一つの温暖化対策(適応策)
将来地球温暖化が更に進めば、大雨や干ばつ、熱波などの異常気象の頻度、強度が一層増大し、深刻な影響が生じると予測されています。このような悪影響は私たちが温室効果ガスの削減努力を行うだけでは十分に避けることができません。温暖化しつつある気候に合わせてどのように人や社会?経済を調整していくか、という適応策が必要になっているのです。本プロジェクトは、我が国の温暖化の最前線である高知を中心に、水産資源を育む沿岸の藻場や河川のアユ資源、農業生産などに既に存在している温暖化の影響を精査し、農林水産業や自然資源?環境保全の面で様々な工夫や技術開発を行うことにより、温暖化の影響を最小限に抑えると共に、温暖化自体を活用した新たな産業や社会のあり方を見いだして行こうというものです。