公開日 2025年3月14日
1月11日(土)―12(日)、希望創発研究会(1月例会?オンライン)を実施し、県外企業人、高知県内企業人合せて8名、学生11名、その他関係者13名の計32名が参加しました。
1日目
基礎セミナー「思考と論述のトレーニング」講師:佐藤智子氏(東北大学)
希望創発研究会の修了時に提出を予定している「論述書」の作成にむけて、アカデミックライティングの基本についてお話をしていただきました。論理的思考の基本を踏まえて、「論理的に書く」意義を理解し、個人ワークを挟みながら書き方の基本を学ぶ機会になりました。
午後からは終日各チームに分かれて、チーム対話を行いました。
2日目
セミナー「明日からはじめるローカルプロジェクト~覚えておくとたぶん役立つ9つのメソッド~」講 師:若狭 健作氏(株式会社地域環境計画研究所 代表取締役)
昨年度に引き続き、尼崎市のまちづくりの仕掛け人である若狭氏を講師にお迎えし、プロジェクトを始める際に身近なところから始められる視点について、「勝手にしやがる」や「交代でやってみる」等9つのメソッドに沿って様々な取り組み事例の紹介がありました。質疑応答では「尼崎にこだわる理由」や「コトを始める時の入り方は?」、「アートやイケてる等センスに刺さるようなものは人に関心を持ったもらうために必要な要素と感じているか?」等様々な角度からの質問があり、研究会活動へのヒントを得る機会になりました。
その後、年度末の最終報告に向けて、それぞれのチームに分かれて対話を重ねていきました。高知在住メンバーが大学キャンパスに集まるチームもあり、活発な意見交換を行いながら、研究テーマについて、議論を深めました。
次回2月例会は、久しぶりに対面での開催となります。これまでオンライン上で検討を重ねてきたテーマについて、現地で検証を行うチームもあるようです。残すところ2回となった希望創発研究会。月例会以外にもオンライン会議システムを活用してチームメンバーは活動を続けています。未来を考える活動は続きます。
<参画者の声>
■基礎セミナー「思考と論述のトレーニング」での学び、感情の動きなど
?意味のまとまりであるパラグラフを、アカデミックライティングに組み込んでいくことでより分かりやすく論理的な文章が書けると学んだ。ワークを通して論理的な文章に直すことを実践できたので、理解が深まった。一見わかりづらくても順番を入れ替えれば一気にわかりやすい文章に書きなおせると分かったので、順序に意識して文章を書くようにしたい。
?学術論文の構成や書き方について学んだ。職場内でも文書作成をすることはあるが、学術論文とは意味合いや書き方が違うので今後本業でも役立てたい。具体的には読み手にわかりやすい文章で書くことや、ファクトチェックを取り入れること、またそれぞれの文章のまとまりの中でも主論本論結論を取り入れるなどが参考になった。
■セミナー「明日からはじめるローカルプロジェクト~覚えておくとたぶん役立つ9つのメソッド~」での学び、感情の動きなど
?自分のやりたいことと社会的意義を結び付けるという点は研究するうえでも同じだったので、とても共感できる内容だった。
取り組んでいる最中は、自分自身が楽しんでいることは間違いないが、周りの人と関わっていくうえでその活動にどのような社会的意義があるのかきちんと説明できること、相手が損した気持ちにさせないような声掛けなどの意識はどの仕事においても共通する大事なことなんだと認識した。
?まず数多の活動をされていることに驚いた。すでにあるものの着眼点を変えることでスポットを当て直したり、誰かにとっての当たり前を活用したり、別々に存在しているものを集めてみたりすることで新たな意味?価値を見出しており、単なる課題への打ち手ではなくエコサイクルやコミュニティを作ることによってその価値や意味が増幅していく仕組みにワクワクした。
?やりたいと思ったことを実現する行動力に驚きました。特に、子供が公園で遊ぶ時のように人が集まり、やりたいことが実現するんですとおっしゃっていたことが、とても印象に残っています。