公開日 2025年3月11日
大豊町立大豊学園生徒との英語交流会Ⅲ
2025年3月7日(金)に、大豊町立大豊学園8年生(中学2年生)13人が実践的な英語教育の一環として188bet体育_188bet赌场-【平台官网】を訪れ、本学の留学生5名と英語で交流しました。今回の活動は、本学の留学生との英語交流の経験により英語表現力を高める機会とするとともに、異文化に触れる経験を通して国際理解を深めるという目的で行われ、インドネシアからアグラさん、中国から李暁艺さん、ネパールからスレスさん、ラツァナさん、ムケッシュさんが交流会に参加しました。
まず、留学生から自分の国の世界遺産とおもしろいものについての発表が各国15分ぐらいずつありました。インドネシアからはアグラさんより様々な世界遺産が存在していることが語られ、中国起源の仏教やインド起源のヒンズー教、インドネシア独自の寺院についての紹介がありました。おもしろいものとしては、インドネシアの多様な民族文化の中から伝統的な影絵芝居の「ワヤン(Wayang)」やろうけつ染めで模様が染められた布地である「バティック(Batik)」、竹製の伝統的な打楽器の「アンクルン(Angklung)」、生きた恐竜とも呼ばれる世界最大のトカゲである「コモドドラゴン」などの説明があり、皆文化の違いに驚いていました。さらに、インドネシアにはおよそ700の言語があること、イスラム教徒が87%を占めること、ジャコウネコがコーヒーの実を食べて消化されずに出てきた希少なコーヒー豆「コピ ルアク(Kopi Luwak)」などについて皆興味津々でした。
次に、李暁艺さんによる中国の世界遺産の「兵馬俑」と中国のお正月「春節」についての紹介がありました。中国の世界遺産はイタリアに次ぐ世界2位の登録件数で、現在59件がユネスコに登録されており、20世紀の考古学における最大の発見と言われる有名な「兵馬俑」について詳しく説明してくれました。秦の始皇帝が死後も自分を守るためにつくられた 8,000体もの「兵馬俑」はかつては彩色されており、どれも顔つきが異なるという説明に皆感心していました。また、中国の「春節」は、新しい年を祝う特別なお祭りであり、家族で集まり大晦日に特別なご馳走を食べたり、子どもは赤い袋に入ったお年玉をもらったり、花火や爆竹を鳴らしたりするなど日本のお正月との違いに皆興味深く頷いていました。
続いて、スレスさん、ラツァナさん、ムケッシュさんからネパールの世界遺産として世界で最も高い山であるエベレストや仏陀の生誕地である「ルンビ二」、首都カトマンズの渓谷にあるヒンズー教や仏教などの文化を取り入れた歴史的建造物が説明されました。また、ネパールのおもしろいものとしては、自然を活用したアクティビティである「トレッキング」や「バンジージャンプ」、「パラグライディング」が紹介され、皆興味を持っていました。
それぞれの発表が終わった後、5名の留学生を囲んで小グループに分かれて7分間ずつ自己紹介や発表に対する質疑応答、「自分が興味のある世界遺産」、「日本のおもしろいもの」についてグループメンバーで英語で語り合いました。7分経った後、次のグループに移動し質疑応答と話し合いをしあい、5回のグループ活動が行われました。大豊学園の生徒からは「安芸の宮島」や「金閣寺?銀閣寺」、「屋久島と縄文杉」などの世界遺産や「おみくじ」や「こたつ」、「お辞儀」などの紹介があり、グループを移動するごとに皆表情が柔らかくなり、大きい声で自信を持って英語でコミュニケーションが取れる様子がうかがえ、交流会が終わりを迎える頃には皆すっかり打ち解けていました。大豊学園の生徒からは「自分が準備してきたものを紹介でき、コミュニケーションが取れて楽しかった」、「もっと英語で交流したい」、「次の交流を楽しみにしている」という声が聞かれ笑顔が溢れていました。
留学生からも「日本や他の国の話も聞けて楽しかった。グループワークでは私の質問に丁寧に答えてくれた生徒もいて感心した」、「今回久しぶりに英語で交流できて嬉しかった。生徒さんが日本や他の国のことを紹介してくれ勉強になった」、「紹介されたことに質問をし、生徒さんたちと楽しく議論できた」という感想が寄せられました。皆それぞれが異文化を知るきっかけになり交流が深められ、充実した時間を過ごすことができました。
インドネシアの発表 中国の発表
ネパールの発表 グループ活動
グループ活動 全体写真