◆自然科学系農学部門の市浦英明教授らの研究グループの発明「使用済み紙おむつから高純度パルプを再生する技術」が全国発明表彰「朝日新聞社賞(特別賞)」を受賞しました

公開日 2025年6月3日

 188bet体育_188bet赌场-【平台官网】7年度全国発明表彰(主催:公益社団法人発明協会)において、ユニ?チャーム株式会社と188bet体育_188bet赌场-【平台官网】が共同出願した発明「使用済み紙おむつから高純度パルプを再生する技術(特許第6290475号)」が、特別賞のひとつである「朝日新聞社賞」を受賞いたしました。188bet体育_188bet赌场-【平台官网】にとっては、全国発明表彰における初の受賞となります。

 

 全国発明表彰は、大正8年に創設され、我が国の科学技術の向上および産業の発展に寄与することを目的とした、長い歴史を持つ表彰制度です。毎年、皇室より御下賜金を拝受し、社会的意義の大きい優れた発明に対して顕彰が行われています。今回、数ある候補の中から当該発明が選ばれ、特にその技術の独自性と環境負荷低減への貢献が高く評価されました。

 

 本発明は、使用済み紙おむつをオゾン処理することで、紙おむつ中の高分子吸収剤を効率的に分解し、パルプを高純度かつ再利用可能な状態でリサイクルする技術です。この再生パルプを新たな紙おむつの原材料として使用する「水平リサイクル」を実現し、二酸化炭素排出量の削減や森林資源の有効活用といった環境面への高い効果が認められています。

 

 水平リサイクルにより製造された紙おむつは、現在、イオン九州株式会社の一部店舗およびユニ?チャーム ダイレクトショップにて販売されています。

 

 本学の市浦教授らの研究グループが、この発明における基礎研究を担当し、オゾン処理技術によるリサイクル工程の確立と効果の科学的実証に貢献しました。なお、本発明に関する研究成果は、以下の論文にて発表されています。

 

 

関連論文

Journal of Cleaner Production, Vol. 276, 123350 (2020)
DOI: https://doi.org/10.1016/j.jclepro.2020.123350

 

表彰式について

表彰式は、2025年7月1日(火)にThe Okura Tokyoにて、正仁親王妃華子殿下のご臨席のもと、執り行われます。

 

参考リンク

?全国発明表彰 受賞者一覧(公益社団法人発明協会発明協会):
https://koueki.jiii.or.jp/hyosho/zenkoku/2025/zenkoku_jusho_ichiran.html

 

 

 

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