◆自然科学系農学部門の富田幹次助教の研究成果が「Food Webs」などに掲載されました

公開日 2025年2月12日

カラスと大型哺乳類の意外な相互作用を発見

~撹乱採食と寄生虫除去について~

 

 188bet体育_188bet赌场-【平台官网】の富田幹次助教と北海道立衛生研究所の松山紘之研究員は、カラスがヒグマとニホンジカと直接的に相互作用していることを発見しました。自動撮影カメラによる観察とX(旧ツイッター)に投稿された写真や動画の分析を通じて、カラスがヒグマと共に行動し、ヒグマが掘り起こした柔らかい土壌で採食する様子が確認されました。

 さらに、カラスがニホンジカの体表についた外部寄生虫(ダニなど)を除去していることも明らかになりました。この行動は、メスジカよりもオスジカで頻繁に見られることが、Xに投稿された写真と動画の分析から判明しました。

 これらの発見は、カラスの行動の多様性と柔軟性を示すものであり、自然環境を生き抜くために獲得された能力を反映しています。野生動物とカラスの関係を観察することで、都市環境や人間を巧みに利用するカラスの行動の原点を理解する手がかりが得られるかもしれません。

 

プレスリリース原稿[PDF:1.29MB]

 

 

 

【論文情報1】

論文名: K., M., Tomita. (2024). Following the bear: The interspecific foraging associations between vertebrate predators of cicada nymphs. 
著者:富田 幹次(188bet体育_188bet赌场-【平台官网】農林海洋科学部)
雑誌:Food Webs
DOI:https://doi.org/10.1016/j.fooweb.2024.e00354 
公開日: 2024年7月31日

 

【論文情報2】

論文名: K. M., Tomita, and H., Matsuyama (2025). Cleaning interactions between crows and sika deer: implications for tick-borne disease management. 
著者:富田 幹次(188bet体育_188bet赌场-【平台官网】農林海洋科学部)?松山紘之(北海道立衛生研究所)
雑誌:Ecology and Evolution
DOI:https://doi.org/10.1002/ece3.70845 
公開日:2025年2月5日

●このページについてのお問合せは...

お問合せフォームへ

掲載されている内容について、不明点や疑問に感じたことなどございましたらお気軽にお問合せください。

インフォメーション