【Letters from Cambrige(佐古あかねさん)】第6回:Eat to live?!

公開日 2014年1月30日

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2014年の始まりをロンドンで迎えるという貴重な経験をしました。

でも、二度と年越しをロンドンで迎えたくないと思うほどの人の多さ!!!

どこに行っても人、人、人の山! 

花火が見える場所は乗車率200%くらいの電車の中のように動けず!

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2014年は片手にお酒を持って、乾杯しながら迎えたいと思っていましたが

人の多さで泣く泣く断念しました。みんな考えは同じで、飲めなかった

ワインのボトルやビールを片手に持って自宅へと帰る姿が印象的でした。

年始早々、日本ではなかなか経験できないような人ごみを経験し

忘れられない思い出の一つとなりました^^

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さてイギリスといえば「料理がおいしくない」という評判を

日本でもよく聞く機会がありました。

私はイギリスを訪れるまでにこの評判をあまり信じてはいませんでしたし

過剰に周りが反応しているだけだと思っていました。

しかし、イギリスでの生活も4か月が過ぎ私個人としての素直な感想は

際立って不味くはないけれども、おいしいものにはなかなか出会えないと

いったところでしょうか。(笑)

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こちらの家庭での主食はほぼジャガイモです。私のホームステイ先の夕食には

「ジャガイモが出ない日はない!」といっても過言ではないほど、毎日ジャガイモが出ます。ペースト状にしたものや、ポテトフライ、茹でたもの、などなど。

一番驚いたのは、ジャガイモが丸ごと夕食に出たことです。(笑)

じゃがバターなどというものではなく、ゴロゴロとしたジャガイモが

そのままお皿の上に乗っているのにカルチャーショックを受けました。

きっとジャガイモが苦手な方はイギリスには住めないでしょう。

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(イギリス名物のFish&Chips!ここのお店のFish&Chipsは美味しかった!)

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その土地の文化を知るためには、その土地の「食」を知ることも一つの手段です。

イギリスの料理がなぜこのような評判なのかには諸説ありますが

私の個人的な考えは、食材本来の味や食感を残さないほど加熱する調理法が

多いということと、味付けにあまりこだわりがないというところでしょうか。

味にこだわりがないというか、ほぼ味がないという食事に出会うこともごくたまにあります。

外食をしたとしても、テーブルには塩コショウやお酢、マヨネーズ、その他の

調味料が必ずと言っていいほど置いてあります。

要するに、食材は提供するから味付けの好みは各自でやるスタイルが

多くのお店でとられています。日本とは異なるスタイルに、自分がイギリスに

いるのだなとしみじみ実感します。

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私は今回の滞在で日本食の素晴らしさが身に染みてわかり、それと同時に

自分の中で「食」という分野に興味をもつ良い機会となりました。

きっとここに来なければそこまで興味を持たなかったであろう分野なので

新しい自分を発見したみたいでうれしいです。

日本は海の幸や陸の幸といった食材に恵まれています。

だからこそ、和食のバリエーションも豊富なのだと思います。

イギリスには回転ずしのチェーン店もありますし、日本食レストランも多く

店を構えています。それはきっと日本の食文化がここイギリスでも

受け入れられつつあるということ。私はそれが自分が受け入れられたかのような

感じがして素直にうれしいです。

相手に認めてもらおうとすることは誰しもが欲する行為だと思います。

相手に認められてもらう前に、まずは自分と向き合って自分を認めてあげることが

大事だなと思います。もちろん相手を認めることも大事です。

自分と向き合うためには、ちゃんと自分を知らないといけないですし

客観的に且つ冷静に見つめなければなりません。

この「自分」という言葉の場所を「日本」に変えても通じると思います。

日本の文化や慣習というものは、いったん日本から離れてみると

客観的に捉えることができます。

自分が今後につながる経験を今しているんだなと実感しています。

言いところも悪いところも全部ひっくるめて認めることができるような

でっかい人になりたいですね。(身体がでっかくということはないですよ。笑)

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最後にイギリスの諺を。

“Eat to live, but don’t live to eat.”

う~ん。さすがイギリス!!!!!

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人文学部3年 佐古あかね

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